おニャン子LOVE

cham & yarugeが、これまでの体験をベースに、立見里歌&おニャン子クラブを様々な角度・視点から切り取るコーナーです。やりたいことをやりたいままにお送りするので、2人の戯言だと思って読んでください。あと、なにぶん古い頃の話が中心なので、記憶違いなどがあるかも知れませんが、そのあたりは大目に見てください(笑)。今回は、前回掲載した「2人にとって立見里歌はどんな人だったのか」の第2弾! ニャンギラスとしての立見里歌や、おニャン子クラブ卒業後に関する話を中心お届けします。

2024年9月14日
cham & yarugeから見た立見里歌(人物篇②)

ニャンギラスで見せた頼もしさと
卒業後もブレないスタンスが光る

cham おニャン子クラブの中では自分から前に出て来るタイプじゃなかった立見だけど、ニャンギラスのメンバーとしての立見はどうだった?

yaruge 個人的な意見だけど、 おニャン子クラブとしての立見とニャンギラスとしての立見は明らかに違ってたと思う。

cham やっぱり違うよね。

yaruge おニャン子クラブではフロントボーカルじゃなかったし、(ファンから見える範囲内では)リーダーというポジションでもなかったじゃない。でも、ニャンギラスでは間違いなくセンター&リーダーだったから、立場が違うよね。

cham 前回も話に出たけど、立見の長所は「スタッフの意図を汲んでそつなく行動できるところ」だから、明確に使い分けていたんじゃないかな。

yaruge こうした違いが画面から伝わってきたことってあった?

cham 夕ニャンじゃなくて、トップテンなどの歌番組に出たときに顕著だったね。当然、ニャンギラスとして出演するときは、司会者も立見に話を振ることが多いし、何しろデビュー曲には自分の名前が含まれているから(笑)、当然、積極的な発言も多くなる。

yaruge おニャン子クラブとしての出演だと、どうしても新田あたりがフィーチャーされるからね。

cham そもそもニャンギラス結成のきっかけとなった「愛はおニャン子を救う!おニャン子AID」でも、視聴者のハガキやとんねるずの煽りは立見が中心だったよね。立見が欠席の日も結構あったけど、大きな顔写真のパネルを用意して、立見の話をしてたし(笑)。

yaruge 確かに立見ネタは多かったよね。

cham 「立見! お前がレコード出すなんて贅沢だ! 出したいなら自分の金で出せ!」とか「ヴォーカルはやめてください。放送コードに引っかかります!」とか(笑)。

yaruge それを考えると、立見ありきの企画だったんじゃないかな。でも、このコーナーは、立見、樹原、名越にとって大きな転機になったよね。自分は(今の言葉でいうところの)箱推しだったから、各メンバーのキャラを立たせるには良かったと思う。だから、立見が(とんねるずの)貴さんに「元オールナイターズ。山崎美貴の陰に隠れてずっとがんばってきました!」とか突っ込まれても(笑)、個人的には楽しめた!

cham もちろん、当時は、こうした演出をあまりよく思ってなかったファンもいたと思うけど、立見は、そのあたりをうまく取り込めるというか、不思議な魅力があったよね。

yaruge 確かにそうだね。「おニャン子AID」や「もしもし私リカちゃんコーナー」なんかは、今の時代だと放送できないようなコーナーだったかもしれないけど、当時は逆に「おいしい」という言い方をされてた時代だった。


cham ニャンギラスって活動期間は短かったけど、今でもメンバー同士が集まるほど仲がいいじゃない。これって、立見のグループ内での立ち振舞や性格によるところが大きいと思うんだよね。解散から40年近く経ってるのに、今でも気軽に集まれるグループってそうは無いじゃない。

yaruge それを言うと、解散後に何度か行われた、おニャン子クラブの再結成に関しても、立見は重要なポジションだよね。立見が出て来なかった再結成って記憶に無いなぁ。

cham 「花王ファミリースペシャルの『ザ・同窓会』」(1994年)、「フジテレビまつりの『復活! 夕やけニャンニャン』」(1996年)、「『ショーミキゲン』を歌った『FNS歌謡祭』」(2002年)など、再結成企画のときは間違いなくいるよね。

yaruge 「FNS歌謡祭」は凄かったね! 21世紀に入って20人も元メンバーが集まるなんて信じられなかった!

cham 記憶が間違って無ければ、これが(現時点で)ゆうゆが出演した最後の再結成のはず……。このときも相変わらずかわいかった!

yaruge これ以降は、電話での出演が何回かあったよね。また出演してほしいなぁ。

cham 今でもゆうゆは根強い人気だからね。

yaruge 再結成でいうと、おニャン子クラブ解散30周年に新宿LOFTで開催した「おニャン子クラブ FINAL LEGEND『THE GRAND FINAL』」(2017年)にも立見は来てくれたじゃない! 出演してくれたメンバーも(ファン主催の解散記念イベントの中では)過去最多だったし、恥ずかしながら涙が出た(笑)。

cham 今だから話せるけど、30周年企画のとき、最初に相談に乗ってくれたのが立見だったんだよね。メンバーの集め方とか関係各所への連絡の仕方とか、色々と助けてもらったから、本当に感謝してもしきれない。

yaruge 自分も30周年のときはスタッフとして参加してたけど、素人軍団のスタッフ(笑)に対しても、ものすごく対応が丁寧だったので、流石だなと思った。これは立見だけじゃなく、出演してくれた全メンバーに対しても同じ気持ちだね。

cham 立見の場合、演者としての気持ちもスタッフとしての気持ちもわかるから、一層、そういった対応ができるんだよね。


新宿LOFTで行われたファン主催の解散30周年LIVEより。左:立見里歌、右:白石麻子

yaruge おニャン子クラブ卒業後の立見で印象に残ってることは?

cham 「このときのこのシーン」みたいなものは無いんだけど、卒業後の立見を見続けて凄いなと思うのが、おニャン子クラブ卒業以降、(おニャン子クラブに対する)スタンスや想いがブレないところ。もちろん、多少の変化はあると思うけど、再結成企画や元おニャン子としてメディアに出演するときのスタンスなど、根幹的な部分は変わってないと思う。

yaruge 元おニャン子ってことを隠すわけでもなく、黒歴史にするわけでもなく、それをずっと貫き通してるじゃない。ファンからすると、凄くありがたいよね。結構、難しいじゃない、ブレないことって……。そういう意味では、周囲に流されないという強い芯を持ってると思う。

cham そうだよね。おニャン子クラブ解散以降、ずっと元メンバーを(可能な限り)見続けてきたけど、ここまでブレないメンバーってほとんどいない。

yaruge それは、立見がそれだけ、おニャン子クラブやニャンギラスを大切にしているからだと思う。もちろん、他のメンバーも大切にしてないわけじゃないだろうけど……。

cham 元メンバーの「おニャン子クラブに対するスタンス」に一番変化があったのが1989年~1990年かな。「コンサート会場にハッピを着て来ないで欲しい」とか「デビュー曲を封印する」とか、いろんなメンバーがいたのを覚えてる。

yaruge あったねぇ。当時は血気盛んだったから(笑)、こういうメンバーに嫌悪感を持っていたけど、大人になるにつれ理解できるようになった。

cham おニャン子クラブのインパクトが強かったから、後の人生において、元おニャン子という肩書が、いい意味でも悪い意味でも大きく影響したんだと思う。そんな中、当時からブレない立見は、やっぱカッコいいよね!

yaruge ということで、今回はここまで……。

cham 次回は、「cham & yarugeから見た立見里歌(音楽篇)」を予定してます!


プロフィール

おニャン子ラブ
cham & yaruge

おニャン子クラブファン歴35年を超えるcham(東京都出身)とyaruge(福井県出身)による凸凹コンビ。おニャン子クラブ現役時代は、多数の仲間とコンサート・イベント等への参加や、入待ち・出待ち・追っかけなど精力的に活動。その後もファン活動を継続しつつ、9月20日のイベント運営や、元おニャン子メンバーと仕事をするなど、様々な形でおニャン子クラブとの関わりを継続している。